気の長い話

我が銀河系と大小マゼラン星雲の衝突は約30億年後と推測されていたが、既に始まりつつあるようだ。
何でも銀河系の端っこで新たな恒星が続々誕生しているとの観測が発表された。
どうやら銀河系とマゼラン星雲の最外縁部の星間ガスがぶつかり、星を産み出しているらしい。
衝突のスケジュールは変わらないが、その前哨戦がいち早く始まったと言うところだろう。
銀河同士の衝突で地球も大衝突と心配する向きもあるかもしれないが、銀河内でも恒星間の距離は数光年以上あるので現実の衝突など殆ど無いと見られている。
互いにすれ違いながら行ったり来たりで、一体化するのに何億年もかかるのだろうな。
ただ、銀河に付帯する星間ガスは圧縮されてどんどん新しい恒星を産み出すのは間違いないだろう。
でも、その頃には我が太陽は赤色巨星に成長し、地球は照り焼きになっているはずだ。
その時には、もう夜空を眺めている人類などは居ないだろうね。

雲の向こうに陽が沈む。