お薦めは〝黒南風(くろはえ)のうた〟です

雨の一日で読んでいた一冊。1991年刊行なので28年も前の作品。
最近話題の明智光秀です。これは光秀=南光坊天海の説ですね。
面白いのだが、何せ28年もあれば新事実も新説もでてくる。
本能寺の変は長曾我部との取り持ちが失敗したからだとか、家康暗殺を命じられて嫌気がさして狙いを信長に変えたとか、耶蘇教の繋がりから黒田官兵衛を通して情報を得た秀吉が本能寺の変を敢えて知らん振りして漁夫の利を得たとか、いろんな話が次々と出てきました。

❛黒南風のうた❜ 文芸社文庫ですが、これはそれらを踏まえて読み応えがあります。
土佐の長曾我部の物語で明智氏と強くリンクします。
しかも分厚い。でも1000円ちょっとです。明智光秀に関心が御有りならお勧めします。
長曾我部と明智のつながりが良く判ります。面白くて出てくる女性が強い。
本能寺の変はこれからもいろいろ異説が出てくるでしょう。
楽しみですね。